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コード・フォー・アメリカ

“未来を創る”3.11コード・フォー・フクシマ 開催します、参加登録開始!

ジェニファー・パルカ「より良い政府をプログラミング」
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/130121.html




数年前 こんな活動を始めました 超人気の技術屋や設計屋に 1年間休職してもらって 彼らが気に入りそうにもない 職場環境で働いてもらおうというものです つまり 市の行政機関で働いてもらうのです 「コード・フォー・アメリカ」と呼んでいて マニア版「ピースコープ(平和部隊)」のような活動をします 毎年 フェローを選んで 市の行政機関で働いてもらいます 途上国に送り出すのではなく 市役所という 未開の地に送り込んでます そこでフェローは役立つアプリを作って 市役所職員と検討します しかし 実際には 彼らは 今ある技術で 何ができるかを示しているのです

一例として アルを紹介しましょう アルは ボストン市にある消火栓です (チラシ: 僕をアルと呼んでいいよ) このチラシは 一見交際相手を探しているように見えますが (チラシ: 塩 シャベル 日差し が大好きな力持ちのシングル募集! 身長体重はこれくらいで 生き生きしてみずみずしい) 実は 雪に埋もれた時に 掘り出してくれる相手を探しています というのは 4フィートの雪に埋もれると うまく消火活動ができなくなると知っているからです いったい なぜこんなに独創的なやり方で 助けを求めるようになったのでしょうか 去年ボストンに「コード・フォー・アメリカ」 活動に参加している1組のフェローがいました 2月のボストンにいて 去年の2月は多くの雪が降りました そこで彼らは 市が全く消火栓を掘り出して もらえていないことに気が付きました ただ フェローの中でも とりわけ エリック・マイケル・ウーバーは もう1つのことに気が付きました 市民が 消火栓の真ん前の 歩道を除雪していたのです そして できる開発者がするように 彼は自らアプリを作成しました

雪が降った時に自分が雪かきする 消火栓を選ぶ ちっちゃいアプリです 選んだら 名前をつけますが 彼は最初の消火栓をアルと名付けました 早く選ばないと 他の人に取られるかも という具合に 競わせるのでちょっと参加意欲が湧きます これは 普通の小さなアプリです 去年フェローが作った21アプリ中でも おそらく最も小規模です でも 政府が使う他の技術では やらないことをアプリはしています このアプリは バイラルに広がっていくのです

ホノルル市のIT部門の担当者が このアプリを見て これは使えると気付き 雪対策ではなく 津波警報の警報機を選ぶのに使えると気付きました 警報が放送されるのは非常に大切なのに 警報機からバッテリーを盗む人がいるのです 担当者は市民に確認してもらっています シアトルでは 雨水の配水管の 詰まりを直してもらうのに使おうと決めました シカゴでは つい最近 歩道を除雪してもらうのに一般市民が参加できるようにしました 今現在も9市が この仕組を 使うことを計画しているようです この技術は 特に摩擦も無く おもむくままに自然に広がってきました

もし政府が使う技術をご存知でしたら 通常こんな風にはものごとが進まないのをご存知でしょう 通常なら 政府の情報システム調達には2~3年かかるところを 昨年 ボストンのプロジェクトに参加した別のチームは 3人で2カ月半しかかけずにこのプロジェクトを終了しました この時は 親たちが子供にふさわしい 公立校を選ぶというアプリでした これがもし 通常のシステム調達プロセスを経ていたら 少なくとも 2年はかかり費用は200万ドルくらい にはなっただろう と後になって言われました こんなのはまだ序の口です カリフォルニア州裁判所の システム開発では 現段階で 20億ドルの血税をかけながら 今だに まだ機能していません 政府のどの階層にも こんなプロジェクトがあります

一方 アプリは数日で書きあげられて バイラルに広がっていきます これは政府機関に対する 威嚇射撃のようなものです これは-- 政府運営を改善する方法を示唆しています 多くの人が政府そうあるべきと考えるような 民営の会社のようにするのではなく 技術系の会社のようにするのでもなく インターネット自体が成り立っている方法です 許可を待ってから動くものではなく オープンで 依存せずに自らを創造していくものです そしてそれこそが重要なのです しかし このアプリでもっと重要なのは 新しい世代が政府の問題に どう取り組んでいるのかを表しているからです 硬直した組織の問題としてではなく 皆で取り組む問題として捉えています これは非常によい知らせです デジタル技術を使った共同行動が 非常に得意だと分かったからです

今や 効率的に共同作業を 進めるために必要なツールを作っている 人々のとても大きな共同体が存在します 参加者は「コード・フォー・アメリカ」の フェロー達だけでなく 我が国には 自身が属している共同体で日々 何百人もの人が立ち上がり 市民のアプリを作成しています 彼らは 政府への期待を捨ててはいません 政府に非常に落胆している一方で ただ不満を言い続けるのではなく みずから解決しているのです この人たちは 私たちが見失ってしまった 何かを知っています この何かというのは 政治や 陸運局(DMV)での長蛇の列や その他諸々のことで 私たちが 本当に怒っている事柄に関する感情を 全て取り去ると 政府とは 本質的には ティム・オ・ライリーの言葉を借りれば 「単独で出来ないことを一緒にやる」役割を担うものなのです

多くの人が政府への期待を捨てています もしあなたがそうだとしたら どうかもう一度考え直してみてください ものごとは変化しているからです 政治は変わっていませんが 政府は変化しています 政府は最終的には 我々から力を得ているのです ― 「我々合衆国民は」も国民主体でしょう? ― 我々が問題をどう考えるかによって 変化がどのように起こるのかに影響を及ぼすのです

この活動を始めた時は政府についてあまり分かっていませんでした そして多くの人々と同じように 政府といえば基本的に選挙で代表者を選んで終わりと考えていました さて 2年たって 私は 特に地方政府は 「オポッサム」なんだという結論に到しました

これは電話相談のコールセンターです 住んでいる街で相談110番に電話すると 一般的に ここにつながります フェローのスコット・シルバーマンのように もし市の相談コールセンターに勤める ようなことがあったら ― 実は フェローはみなそうするのですが ― 非常に幅広い問題で人々が政府に電話をかけてくる― ということがわかります 「オポッサム」が家で動かない なんて相談もあります それで スコットはこの相談を受け 公式の 知識ベースで「オポッサム」を検索しますが 何も見つからず 彼はまず動物保護管理課に連絡します 最終的にスコットは「いいですか 家に通じる扉を全部あけて 本当に大きな音で音楽をかけて出ていくか やってみてくれますか」と言いました この方法で解決でき スコットは「やった」と喜びました でも 「オポッサム」の話はまだ続きます

ボストンにはコールセンターだけでなく 「シチズンコネクト(市民をつなぐ)」というアプリがあり ウェブとモバイルの両方で使えます これは私たちの作ったアプリではなく これはボストン都市装置課の 非常に賢い人たちの作品です あるとき ― これは実際の相談なのですが ― 「うちのゴミ箱にオポッサムが!死んでるかわからないの どうやったら取り除いてもらえますか?」という相談がありました このアプリは全く違う結果をもたらしました 話を振り返ると スコットは直接1対1で話していましたが 「シチズンコネクト」では全てが公開されて みんなが見ることができます この相談では 近所の人がそれを見て 相談に返信し こう書かれていました 「その場所まで歩いて行き 家の裏に そのゴミ箱を見つけた オポッサム? 見たよ 生きてたかって? えぇ ゴミ箱を横向きにして 家にかえった おやすみ オポッサム」

(笑)

とてもシンプルです 素晴らしいでしょう デジタルと物理的な現実世界の融合です それに 政府がクラウド活用という 新しいやり方に乗ったという非常によい例でもあります しかし同時に 政府が基盤となった良い例でもあります 技術面でのプラットフォーム(基盤)と 必ずしも言いたいのではありません 人がお互いを助けあうという意味での 基盤だと言っているのです 「オポッサム」の例では 1人の市民がもう1人の市民を助けましたが 政府もここで重要な役割を果たしました この2人を結びつけたのです もし要求されれば 行政サービスでこの人たちを結びつけられたでしょうが 政府がサービスを提供するよりも 近所の人の方が よっぽど良く安上がりな方法です 近所同士で助け合うと 共同体の繋がりが強まります 動物保護管理に電話すると 多くのお金がかかるだけです

政府について考えないといけないことで 大切なことの一つは 政治とは違うということです これはほとんどの人が理解できるのですが 入力を与えれば出力が得られると考えてしまうのです すなわち 政府のシステムへの入力は 投票と考えてしまうのです 何回リーダーを選んできたでしょうか? ― 新しい政治的リーダーを送りだす ために多くのエネルギーを費やすことも間々あるのに ― 選挙が終わると落ち着いてしまって 政府が私たちの価値観を反映し 必要としていることを満たしてくれると 期待しますが それほどは変わってはいないのです これは政府が広大な海原のようなもので また 政治はこれまで培ってきたものから成り立っているからです その培ってきたものの下には いわゆる 官僚機構が存在しています この言葉を私たちは大いに侮蔑をこめて使います しかし この侮蔑こそが 私たちのもので 税金を支払っている官僚機構を 私たちの邪魔をしているといった ものとして 存在させ続けています その結果 私たち自らを無力にしてしまっています

人は政治に惹きつけられているように思われますが もし政府機関に力になってほしいなら 官僚機構を惹きつけられるものにしなければならないでしょう なぜなら 官僚機構でこそ実際の政府の仕事がなされているからです 官僚機構で動く政府の仕組に取り組む必要があります 「オキュパイSEC」はこれを行いました 参加した人たちのやり方を見ましたか? 米金融規制改革法案に関してSECが 求めていたパブリックコメントとして 行く末を懸念した市民が団結し 325ページにも及ぶ詳細な 報告書を共同で書き上げたのです これは政治的に活動するのではなく 官僚機構に取り組んだ活動です

政府への期待を捨てた人には どんな世界を 子供たちに残したいと思うのかを自問する時です 子供たちがどれほど巨大な 問題に直面するか考えなければなりません 私たちを代表して行動する政府機関を正すことなくして 私たちが行くべき所に 辿りつくことができるでしょうか 政府なしではできませんし より効率的であるために 私たちには政府が絶対に必要です よい知らせは 市民社会を強化していくことにより 規模を拡張していくというやり方で 最新技術を用いて 政府機能の抜本的な再編成が 実現できることです この国にはインターネットで育った世代がいて この世代は 協力して実行するのが それほど難しいことでないと知っています システムを正しく設計しさえすればよいのです

私たちのフェローは 平均年齢 28 才です まぁ しぶしぶ認めると 私自身は 大部分のフェロー達の親にあたる世代です この世代は 自分たちが自由に 主張できるということを当然のものと思って育った世代です この世代は 私たちがしてきたように 誰が主張すべきかについて争わず 全員で主張するのです どんな経路でも どんな時でも 個人の意見を主張することができ また主張します このため この世代が政府の問題に直面したら 主張する代表者を決める 選挙のような― 手段はあまりあてにしません 手を使うのです 手を使って 政府がよりよく機能するためのアプリを作るのです

アプリは 私たちが共同体を良くするのに 手を貸せるようにします 例えば 消火栓を掘り出したり 草を抜いたり オポッサムが入ってしまった ゴミ箱をひっくりかえしたりするようなことです 確かに アプリなしでも 消火栓を掘り出せていたかもしれませんし 多くの人がそうしています ただ これらのアプリは 私たちが単なる消費者でないと 気付かせてくれるのです 私たちは 税金を払って 行政サービスを受けるだけの政府の消費者ではありません 私たちはそれだけの存在ではありません 私たちは「シチズン」なのです 「シチズン」の在り方を変えずに 政府の在り方を変えることはできません

最後に 私から皆さんに質問があります もし 私たちが一緒に それも 全員で一緒に行う必要があるくらいの 大きく重要な課題に遭遇したら 私たちは 単なる主張する集団になるのでしょうか それとも それだけではなく 自ら手助けもする集団になるのでしょうか?

ありがとうございます

(拍手)

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